4月1日 水上プロレス

大田区民プラザ大会 観戦記

レスリングドリーム2000 〜俺たちの夢〜

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 定刻よりも1時間程前に大田区民プラザに到着。階段のところには、

「レスリングロード2000〜俺たちの夢〜」

という大会タイトル名が。ちょっち大げさの気もするが。地下1階に行ってみると既に何人かの方々が机のところにたむろっていた。早いよ。という訳で暫くその場所でウダウダと話していたのだが、ほぼ定刻通り19:15に開場。入り口でチラシを受け取って会場内へ。チラシには前回の奈良大会の結果や,それを受けて、ダークウルフが1日のみ改名となるなどの情報が記されていた。

 さて、中に入ってみたところ、例によって畳。あれっ?水上(すいじょう)プロレスだから、大田区民プラザ地下秘密プールに畳を浮かべて試合をするという噂だったのだが、どうやらデマだったらしい。残念だ。しかも、水上ではなく,みなかみプロレスだったらしい。な〜んだ。

 会場内にはプロレスマスコミの姿はなし。関係者の姿も見えなかった。しかし、何故かTBSのカメラクルーが。しかし、撮影している対象がリングアナ中心だった様な気が。ちなみに、どの番組で流れるかは決まってないらしい。なんだろう?報道特集かな?NEWS23かもね。異論反論オブジェクションとかだよきっと。

 で、定刻にリングアナが登場。初老のおじいちゃんです。プロレスには素人っぽい。カード発表。本日一日のみ、ウルフちゃんに改名する事などが発表された。

リングアナはこの人でした。横でTBSのカメラクルーが撮影中。 ゴングと金槌とカメラと目覚まし時計。試合時間は目覚まし時計で計測するらしい。

 

 

第1試合

○シャドウ・マミー(47秒 スクールボーイ)×ミイラン

 シャドウ・マミー登場。いや〜、国際のマミーシリーズのコスチュームは確かにチープだが、シャドウ・マミーにはかないません。なんたって、黒いマスクを被っただけで、下はセーターにジーンズですよ(笑)。思いっきり普段着やん。しかも下は靴下だし(笑)。対するミイランも負けじと普段着。Tシャツを重ね着して上に白いマスク。でも、手袋している分だけ、ミイランの方が手が込んでいるかな。

 試合開始。例によって,仏壇の前にある鐘みたいなもので、チーンとゴングが鳴らされた。開始早々、ミイランがマミーをポンポンと投げ捨てる。投げられる度に見事に柔道式受け身を披露するシャドウ・マミー。素晴らしい。

しかし、何度か受け身を取った後、棒立ちになっているところを後ろに回り込んで電光石火のスクールボーイでカウント3。秒殺だ。気になるのは試合時間。リングアナはなかなか発表しない。観客の殆どは「7秒だ〜」と7秒説を唱える。しかし、最初は2分ちょっととの発表だったが、後ほど47秒に修正された。まったく、7秒にしとけば良かったのに。

シャドウ・マミーですわ。 一応包帯っぽいミイラン。
ポンポン投げ飛ばされていたシャドウマミーだったが・・・・・ 一瞬のスクールボーイで秒殺

 

 

  ここで、5分間の休憩(笑)。始まってからまだ5分もたってないぞ。なんか、TBSのスタッフも困惑気味。

 

 

第2試合 60分3本勝負

○ウルフちゃん(2−1)×ザ・グレート・カセギ

 

1本目 ○ザ・グレートカセギ(10分 腕ひしぎ逆十字)×ウルフちゃん

 カセギは入場と共に、謎のカードをばらまきながら登場。よく見ると幽々白書とかのカードだった。なんでやねん。ウルフちゃんは、恋のダンスサイトで登場したのだが、音が小さくて分からなかったかも。ウルフちゃんは左腕に包帯を巻いている。怪我している様だ。1本目、その痛めた左腕を攻めるカセギ。まぁ、レスリングの常套手段だね。

 さて、試合の内容はあんまし覚えてないな。どっちかというとグラウンドの展開が多かったかな。そう言えばレフェリーがなかなか良かった。関節技とかが決まる度に人差し指を立ててシュートサイン。やっぱ、U系のレフェリーはシュートサイン出さなくっちゃね。でも、片逆エビ固めでシュートサイン出すのは違うんじゃないかという気がするが(笑)。

 それにしても、グラウンドでいろいろ技を出していて、本来ならこの体勢になれば抜け出せないだろうという体勢になっても、あっさり切り返してしまったりして、見ている客から「あれっ」という声がおきたるするところがやはりYMB。そういう意味では関節技の常識というものも覆されたりしたのかな?つーか、うまく説明出来なくてもどかしいよ。これは見れ貰わないと分からないね。かといってビデオもない。あ、TBSがあるか。

 という訳で、1本目は、カセギが得意の腕ひしぎ逆十字でギブアップ勝ち。

 2本目の前に1分間のインターバル。ここで、リングアナが1本目の結果を読み上げる。さすがに2本目の結果は読み上げなかった(笑)。

カードを配りながら登場したカセギ レフェリーのシュートサインがU系団体の末裔である事を連想させる。
カセギのスリーパー カセギは執拗にウルフちゃんの痛めている左腕を狙い続け 最後は腕ひしぎで1本目を取った

 

 

2本目 ○ウルフちゃん(雁の助クラッチ)×カセギ

 で、2本目。後がないウルフちゃんが反撃。スリーパーを出す時には、カセギの鼻を押さえて呼吸が出来ない様にしたりしてね。技が増えてきたのはいいとしても、やっぱ見てて危なっかしいね。ギロチンはヒップドロップになってるし。あ、そういえば、エルボーを出したウルフちゃんの正体三沢説も流れてたな。カセギも得意のアルゼンチンバックブリーカーを出したが、ギブアップは奪えなかった。途中でカセギの靴の紐がほどけてタイムになる場面もあったりして。最後はウルフちゃんが変な丸め技でフォール勝ち。雁の助クラッチらしい。すごいな。リングアナのおじいちゃん、こんな技の名前知ってるとは。実は、結構プロレスファンなのね(笑)。
カセギの首を絞めるウルフ。鼻も押さえてきつそう。 片逆エビで締め上げるウルフちゃん。レフェリーのシュートサインがU。
ギロチンを出したが殆どヒップドロップ アルゼンチンバックブリーカーは決まらず

 

 

3本目 ○ウルフちゃん(体固め)×カセギ

 3本目。既に両者スタミナ切れで、へろへろ。動きが悪くなってしまった両者は金的攻撃なんかを繰り出したりして。おぃおぃ、3本目で金的かよという声も聞こえてたりして。

 そして、ウルフちゃんの当たらない掌底や、カセギのラリアットなどで両者ダウン。この場合、技をかけた方もスタミナ切れでダウンしてしまうのだ。そして、レフェリーはカウントを数え始める。「1、2・・・」その声に合わせて観客もダウンカウントを一緒に数える。しかし、そこでレフェリーが観客に向かって一言

「早い!!」

 そう,観客のカウントが早いと注意したのだった(笑)。一様に謝る観客。「すみませーん」「気をつけまーす」。いかんいかん、観客主導のプロレスになる事だけは避けなくてはいけない。って今更言っても遅いかな。
 そういう訳で、2回目のダウンの時には、観客は、ちゃんとレフェリーのカウントに合わせてコールしてました。素晴らしい。観客の鏡だな。って、さっきまで試合見ながら笑いまくっていた事は記憶にないらしい>私。

 そいでやね、ウルフちゃんがDDTやみちのくドライバーを連発し、最後は3発目のみちのくドライバーでカセギからフォール勝ち。という訳で、ウルフちゃんの逆転勝ち。

カセギのラリアット なんだろ?これ。チキンウイング?
キャメルクラッチでウルフちゃんを攻める みちのくドライバーが炸裂
両者ダウン。ここで、レフェリーの「早い」が入ったのだった。 3発目のみちドラでフォール勝ちしたウルフちゃん。

 

 

  試合後、マイクを取ったウルフ。「俺達はこんな試合しか出来ませんが,これからも応援して下さい」みたいな事を喋る。うんうん、謙虚でいいのでは。それから,「1、2、3、ファイヤー」。沸き起こる「YMB」コール。

 更に、「奈良の時に東京から来てくれた方がいらっしゃいました。」とそのファンを紹介。カメラに映されてるぞ。きゃー。こんな感じかな。あと何かあったかな。最後にTBSコールもあったな。

ウルフちゃんのマイク

 

 

 と言う訳で、面白かったです。確かに技自体はものすごく未熟。身体も出来てない。でもまぁ、そのハートというか精神は評価してもいいんじゃないかな。試合としての完成度は非常に低いが、興行としての完成度は高いのではないかな。表現が難しいね。少なくとも私の中での満足度はかなり高いよ。次も行くぞ。いつになるかは分からないけど。