2000年12月17日

SPWF一ノ宮道場マッチ観戦記

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 横須賀線と外房線を乗り継いで、13:20頃、上総一ノ宮に到着。約2年振りだが変わってないな。駅前からタクシーで道場へ。ほんとに、プロレスの道場で通用するんだね。
 道場に到着したが、当然開場なんてしてない。開場を待っていたのは、地元のおじさんと高校生軍団ら10人強。それにしても高校生は怖いもの知らずというか、遠慮がないのう(笑)。暫くして開場。なんか2年前と比べて若干レイアウトが変わったか?リングサイドの空間が広くなっていた。ちなみに、入場時にチケットと引き換えにポスターをもらったのだが、何本かに一本の割合で、見えマウスのポスターがおまけでついていた。どうやら、遠路はるばるポスターらしいぞ。という訳で、暫くして試合開始。今日は全4試合。

 

第0試合 エキジビションマッチ

×猪熊、福島、高智(逆エビ)○加藤、阿部、増田あゆみ

 猪熊、福島は男子練習生でトレーニングウェア姿。なんか、リング上でニコニコしていて緊張感があまりない様にも見えるが、大丈夫か〜?まぁ、確かに試合開始直後は、加藤のスキンヘッドで手が滑る仕草などを見せていたが、徐々に本気モード(?)に。そういえば、あゆには紙テープが飛んでいたが、撤収をする若手はみんなリング上に。仕方なくお客さんが片していた(笑)。妙に撤収慣れしている客もいたりして。

 若手の印象だけど、加藤は結構大きいし、身体も出来ている。猪熊と福島も結構動きがよく、今後が期待できそうかなと。あゆの出番は1回だけだったが、ヒップアタックやブレンバスターを出したりして、結構がんばっていた。並木ちゃんと戦わせると好勝負になる・・・・かもね。

 試合は加藤が逆エビを決めて猪熊からギブアップ勝ち。新人が育ってくるとなかなか面白くなるかも。若手が多いというのはいいことです。

阿部ちゃんチーム勢ぞろい 加藤のアルゼンチンをカットに入る練習生
あゆはエルボーで積極的に高智に攻め込む ヒップアタックを放つあゆ
ボディプレスも出した 阿部ちゃんのミサイルキック
高智のジャーマンは投げっぱなし 練習生の気合の入ったエルボー

 

 

第1試合

X vs メイドインチャイナ

 さぁ、Xは一体誰?SPWF草創期から参加している選手って?まさか、ひょっとして?な〜んてね。

 「X選手の入場です!」とのコールと共に流れたのは、なんと谷津のテーマ。まさか、谷津がX?でも谷津は階段のところでビデオ撮ってるぞ(笑)。続いて流れて来たのはロッキーのテーマ。一応階段を降りてきた大角だったが、やっぱし違うらしい。3番目に掛かった曲は「ゴ〜ン」というイントロの矢口様のテーマ。一応リングに上がった矢口だったが、例によって違うらしい。
 そして再度流れた曲は、え〜っと、なんだっけ?とにかくヒロミゴーの曲ですよ。という訳で、「Xは俺だぁっ!」という訳で、Xは鳴海剛だったのでした。では改めて。

 

第1試合

○鳴海剛(バックドロップホールド)×メイドインチャイナ

 さて、試合。鳴海剛のゴージャスボンバーやチャイナのリバースシリーズが出てなかなか見ごたえのある展開だったが、なんといっても、ハイライトは2人による大空中戦。

 まずは、鳴海剛。「ムーンサルト行くぞぉ〜」と叫び、コーナーに上る。おぉ、何時の間にそんな技をと思っていたら、セコンドもぞろぞろとリング上にあがっていく。そして、セコンドが声を掛け合いながら、鳴海剛を持ち上げて運んでいく。まぁ、セコンド全員が黒子という訳なので、黒子を見なかった事にすれば立派なムーンサルトの完成だ(笑)。しかし、カウント2で返すチャイナ。惜しい。次はチャイナの「カンクントルネード行くぞ〜」という訳で、再びセコンドがリング上にぞろぞろ。おぉ、ちゃんと横にひねりを加えて回転させているぞ(笑)。しかし、せっかくのカンクンも鳴海剛はよけてしまうのだった。ガチだ(笑)。まぁ、この説明で分かりにくいと思った人は、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」で、松ちゃんが体操のなん回転ひねりに挑戦ってやつと同じと考えていただければ。

 その後、チャイナフラッシュを繰り出すも、レフェリーもダウンしてしまい効き目なし。最後は、バックドロップホールドで鳴海剛の勝ちでした。

チャイナはアフロで登場し チャイナ式リングイン
Xは俺だ!鳴海剛vsチャイナの因縁マッチが再現 ハリセン攻撃 リバースキャメルが決まるもダメージは少ない様だ。
ムーンサルト行くぞ〜。と同時にリング上に上がるセコンド セコンド総出でムーンサルトのお手伝い 見事に成功!カバーに入るもカウントは2!
チャイナもカンクントルネードで反撃するが、鳴海剛にかわされてしまう。 フィニッシュはバックドロップホールド

 

 

第2試合

○宮沢 vs ×宇和野

 宮沢のコスチュームは、なんか土木作業員軍団みたいだったな〜。なかなかいい試合だったと思うのですが。
宮沢はグラウンドで優位に攻める。 宇和野のジャンピングニー 足を攻める宮沢

 

 

メインイベント

○高智、阿部(ジャーマン)×SADON、矢口

 初登場のSADON。ずいぶん小さいな。全身黒いコスチュームで白いヒラヒラがいっぱい。一部の噂では、プーチャンの様でもあるとかないとか?

 試合中盤、「よ〜し外行くぞ〜」との事で、会場の外の駐車場へ。一部では「ジャスコ」コールも起きていたが。一部の車にぶつけたりしていたが、良かったのだろうか?ところでエスティマは?さて、もうちょっと外で乱闘を見たかったのだが、矢口が「入れ入れ。」と強制的に観客を会場の中に戻させる。ん〜?なんだ〜?と思ってたら、観客が全員会場に戻ったのを見届けた矢口は、入り口のドアのカギを掛けてしまう。あ、高智がまだ外だ(笑)。なるほど〜。暫くしてドアを外からドンドンと叩く音が。あ、今度は窓も叩いているぞ、高智は中に入れなくてかなり狼狽しているのだろうか?っていうか、ドアのカギ開けてやれよ>練習生。という素朴な疑問は置き去りのまま試合は継続。まぁ、いっかね。

 となるとリング上では阿部が孤立。ジーザスボンバーやスモーピオンを食らって大ピンチ。更にとどめのアルマゲドンを狙った矢口。阿部ちゃん絶体絶命!と思ったその時。どこからか疾風の様に高智が乱入して阿部を救出。いや、乱入っていうか、救出はいいんですよ。別に。だが、その手に持っている凶器はなんだぁ!事情を説明するとですね。高智はどうやらトイレの窓から道場に入ったみたいなんですね。その為に、凶器として持ってきたのは、ほらトイレが詰まった時に使う棒の先に丸いゴムが付いた器具と、トイレ掃除用のタワシですよ。しかも、そのゴム付き器具で、こっち近くのロープ際にいた矢口に殴りかかったものだから、もー大変。逃げ惑う観客。あ〜、なんか水しぶきが飛んできたよ〜。うひ〜(泣)。

 その後、高智組の反撃でSADONからフォール勝ち。いや、いい試合だった。一部を除いて(笑)。

SADON ゴージャス高智
外行くぞ〜 文字通り外。
更に駐車場で乱闘 看板にもぶつける しかし、急に外は打ち切り。「おまえら中に入れ入れ」
と思ったら、高智を締め出してカギを掛ける矢口。 ドンドンドン。高智がドアを叩くも大角が邪魔をしてる。
スモーピオン ジーザスボンバー ハルマゲドンでフィニッシュ直前。
そこへ乱入した高智。手にもっているのは何だ〜? トイレ掃除のタワシで攻撃。矢口曰く「文字通り汚いよ!」 ミサイルキック。その後、高智のジャーマンでSADONから勝ち。

 

 その後、矢口様の20世紀最後の1、2、3、愛だ〜。そして、高智の挨拶で締め。と思ったら、なんか会場内に紙コップが配られているぞ。そして、選手が観客の間を回って、なんとビールを注いでくれている。それをもってみんなで乾杯。

 その後、暫し歓談というか。なんかうちらの周りに選手がいっぱいビールを持って注ぎに来てくれたので、結構ぐいぐい飲んじゃった。あ〜、こうなるとつまみが欲しいよ〜。
 このままウダウダとここで飲むのもよかったが、中締めという事で、宴は終了したのだった。いや〜、プロレスが見れてビールが振舞われて、最高ですねぇ。何やら、道場マッチを定期的にやる計画があるらしいが、飲みつきだったら間違いなく行くぞ(笑)。ま、飲みなしでも、たぶん行くだろうけどね。

 で駅までの長い帰り道を歩いていく途中で、一ノ宮の親切な人の車に乗せて貰ったりとなかなかに素晴らしい日だったのでした。試合も面白かったし。ま、遠いのがネックなんだけどね。という訳で。

20世紀最後の「愛だ」 高智が挨拶 ビールを注いで回る加藤。