98年4月19日

寺西勇30周年記念興行観戦記1

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 非公式な情報ながら、田辺vs千春が行われるとの情報を得ていた私。
数日前から週末の天気予報のチェックに余念が無かった。結局、週末の天気は回復しそうだったので、当初の深夜バスで行く予定を、急遽、鈍行での前日移動に切り替えて、昼ごろ、自宅を出発。小田原からJR東海道線に乗り換えて、途中浜松で降りてうな丼を食い、最終的に雨のそぼ降る名古屋に到着したのは、20時頃。
 取り敢えず、寝床を確保しなくてはって事で、カプセルホテルを探す。取り敢えず、駅の裏に2700円ってのを一軒見つけたが、どうにも汚そうなのでパス。暫く周辺を歩いてみたが、目に付くのはビデオ試写の看板ばっか(^^;。なんでや〜。しかも、おばちゃんに「お兄さん若い娘いるよ」とか言われるし(^^;。更に表の方をさまよってる内に、歓楽街の方に出てしまったらしい。う〜む、とか思いながら、大きい道に出ると、突然、カプセル&サウナの看板が飛び込んできた。おぉ、渡りに船。つー事で、今夜の宿はここに決定〜。疲れた体をサウナで癒す。しかし、どうも、カプセルってのは落ち着かないねぇ。なんか、途中で何度か目が覚めてしまった。でも、もしこれが深夜バスだったら、もっと寝付けなかっただろうなぁ。

 で、翌朝、8時過ぎに起床。朝風呂だ。風呂の窓からは、雲一つ無い青空が見える。素晴らしい〜(^^)。で、ホテルをチェックアウトして、目指すは尾張一宮。でも、その前に名古屋で立ち食いきしめんを食す。尾張一宮から、名鉄に乗り換えようと思ったら、間一髪で乗り遅れてしまう。仕方ないから、もう一本待つかぁ、と思ってホームを歩いてると、立ち食いそば屋にいた観戦仲間のSさんとばったり会う。再開を祝して、生ビールで乾杯(^^;。
しかし、駅で生ビールジョッキで売ってるってのは素晴らしいなぁ。

 で、次の電車に乗って、単線をゴトゴト揺られ暫く乗っていくと目的地の萩原駅に到着〜。時に11時頃。駅に着いたのはいいのだが、会場は何処だ?駅前に商店街のゲートの様なものはあったが、商店はまばら。交差点を右の方に行くと、人の流れが多くなって来てる。どうやらあの辺らしい。歩いていくとガソリンスタンドの所で、某C選手と某Nちゃんが歩いていった(^^;。いきなり肩の力が抜けてしまう我々(^^;。着いた早々こんなシーンを見せられた日にゃぁ。商店街を歩いていくと、聞き覚えのある声がしてきた。なんか、いつも国プロの売店で国際グッズを売ってる真壁さんの声に似てるなぁ、でもまさかなぁ、と思ってたら、そのまさかの真壁さんだった。この人とも毎週会ってるなぁ。どうなってんだか。

町のいたるところにポスターが 商店街は賑やかだ 会場はこんな感じ。お客さんも多い。

 

 会場には、かずさんやNOVAさんの姿も。さすが、地元の人は早いな。と思ってたら、これまた観戦仲間のAさんの姿も。素晴らしいな。
 リング上では、真壁さん司会によるプロレス教室が行われていた。ファントム船越をコーチ役に、DDTの佐々木と下田がスクワットやブリッジを披露。更に今度はちびっこをリングに上げ、プロレス教室。最後は、ファントムvs子供3人のエキシビジョンマッチ。
ファントムvs子供

 本部席に誰もいなかったので、Aさんがゴングを鳴らす(^^)。試合は子供3人の勝ち。子供には記念品が贈られていた。ここで、休憩。ゴザ席の前の方が開いたので、その辺に適当に陣取って、200円のビールを飲みながらボーッと過ごす。天気が良くって気持ちいい。そうこうしてる内に、「内外」のFBATLerが続々と登場する(^^;。北は仙台から南は大阪迄。ここは何処だぁ?でもまぁ、後楽園で「12時半に萩原の駅ね」と、まるで綱島に集まるような感覚で話してる人達だから、関係ないよね。って私は言う資格がないか。
 てな訳で、1時になって試合が始まるのだった。。

 

第1試合 ○佐々木(9分55秒シャチホコ固め)×下田

   トラックの荷台での乱闘があったりして、いかにもお祭りって感じ。でも、最近の佐々木はなかなかいいよね。下田もなかなか。なんか手抜きだな(^^;。
▲トラックの上で乱闘だ ▲フィニッシュのシャチホコ固め

 

第2試合

○千春(5分45秒 フィッシャーマンズスープレックス)×田辺梨恵

 ついにこの日がやってきました。田辺梨恵ファイナルカウントダウン。田辺はこの日の試合をもってプロレスを引退。違う職業目指して頑張っていくそうだ。
 ま、引退試合となれば、アリが聖火持ってくるんじゃないか?とか、試合終了後はコロシアムに向かって帰っていくんじゃないか(そっちの方向にはガレージしかなかったが)とか様々な憶測が飛ぶ中、先に田辺が登場。
 田辺を見るのは,去年8月のミスターコニカ以来。試合に至っては、7月の岐阜以来だ。長かった髪をショートにして以前とだいぶ印象が違う。少し痩せた感じ。入場テーマ曲は何だったんだろう?思えば、田辺は過去の3試合で、入場テーマ曲がなかった(SPWF女子のテーマだった)ので、これが最初で最後のテーマ曲になるんだねぇ。しみじみ。

 対する千春は、大黒摩季の「熱くなれ」で入場。これによって、リング周辺でのバトントワリングが消滅。萩原の人達にバトンを見せてやりたかったな。

田辺はいつも走って入場 千春の入場。余裕が感じられるな。

 コール時、田辺にはオレンジと白のテープ。千春にはピンクと青と白のテープが舞う。地元の人は何事かと思っただろうな。でも、片すのは投げた本人達。
 試合は、田辺がいきなりスモールパッケージ。しかし、カウント2。その後も田辺は技の失敗もあり、気持ちに身体がついていってない感じ。半年以上のブランクがあったから仕方ないか。

 対する千春は、スリーパーやキャメルクラッチで田辺のスタミナを奪う作戦に。更には、腕ひしぎをロープブレイクでも外さなかったので、ブーイングを浴びる。すかさず、ブーイングの主(我々だが)にFUCK YOU!のポーズをする千春。うわぁ〜、ついに千春にFUCK YOUされちゃったよぉ。もうだめだぁ(^^)。ちなみに、この辺のファンの反応はここで聞けます。

 その後も、千春の顔面へのキック等エグイ攻めの連続に、田辺はグロッキー状態。なかなか立てない。最後は、千春のフィッシャーマンズスープレックスホールド。カウント2で返していた田辺だったが、これ以上やっても駄目とレフェリーが判断したのか、カウント3を入れてしまう。でも、良くやったよ>田辺。最後は握手に応じたものの涙を見せながら帰っていく田辺。

 やはり、田辺的にも、いろいろと思うところがあったんでしょうね。それが最後の涙に繋がったのかな?と、私は思います。

試合前の田辺 千春をロープに振る 千春のこのポーズ、やはりヒール志向?
千春の表情の憎らしい事 試合終了後、深々とお辞儀する田辺 泣きながら帰っていった田辺。その涙の意味は?