埼玉プロレス旗揚げ第丹肉山戦

平成15年8月31日 川越大会観戦記

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 後藤一派終了後、藤の牛島駅まで徒歩で行って、それから東武野田線で一路、大宮へ。大宮からは川越線に乗り換え。最終的に東武線にも乗り継いで、川越市駅に着いたのは19:05頃。そこから某氏の先導に導かれつつ川越武道センターを目指す。っていうか、武道センターではなく、正確には鈴木須妹子舞踏学園だそうで。なんとか辿り着いたけど、これは絶対一人じゃ場所分からんかったなぁ。

 で、会場前には謎の人だかりというか結構な行列が。久々だけに結構な人気なのかも。でも、試合開始時間の19:30に近くなっているのに、一向に開場する様子はないなぁ。でも、まぁ、みんな慣れっこみたいですな。19:40頃に佐野が登場して、「開場しまーす」と一言。会場はでかいスタジオの2階。土足厳禁なので、靴を下駄箱に入れて階段を上がっていく。階段を上がってすぐのところに受付があり、チケットを売っている。当日券は4000円なのだが、なんと、泥かぶり席8000円というチケットがある。どんな席だろう、気にはなるけど、自由席の2倍ってのは厳しいよな。という訳で、誰も買わなかった模様。中に入って座席構成が判明。埼玉プロレスの自社マットに隣接する形でカラフルなシートが四方に置かれている。これが泥かぶり席か。おそるべし。つか、で、泥かぶり席以外は、フローリングのフロアに直座り。まぁ、ダンス教室らしく、壁に鏡があったり、表彰状が飾ってあったりと確かになかなかダンスっぽい。更に3階には控え室があり、上から全体を見下ろせるようになっていて選手の控え室もかねていた模様。さて、お客さんの入りはかなりのもの。まぁ、70人位いたのでは?

 さて、20時を回ったが、なかなか始まる気配がない。20時15分をちょっと回った頃にブレーメン登場。本日の対戦カードを発表。なお、第2試合に登場予定だった。ジ・おそろしゴリラは、食当たりの為欠場。代わりに、ジ・アナウメという選手が登場するとの事。穴を埋められるのだろうか?続いて、飛田登場。金町があんなことになったので、新しい会場を探していたが、なかなか見つからなかったこと。いろんな会場に水羊羹とかもって最大級の敬語を使って挨拶したりしたが、なかなか貸してくれるところが見つからなかったとの事。そういえば、以前、PWCの駒沢で興行を行った時に、ビッグファイヤーをやったのだが、その模様を世田谷区の職員がホームページをネットサーフィンしてみつけてしまい、使用禁止になったことなどを語っていた。そして、今回の会場である鈴木須妹子舞踏学園の代表に交渉した時には、リングはおきませんので、プロレスごっこごっこなので説得してなんとか貸してもらえるようになったらしい。でも、結構、会場費が高いのだとか。で、今日はテレビカメラが多いが、TBSのPooh!という番組が取材に来ているとの事。でも、今日の模様を見て放送されなくなる確率が高いのではないかとか、放送されれば、コロッセオ以来のバブル復活になるかも・・・などと語っていた。

近くの電柱に貼ってあった貼り紙。 会場の石川須妹子舞踏学園。
会場内部はこんな感じ。 飛田が挨拶。

 

 

第1試合 ○ブラック・バロン vs ×高田慎一

 レフェリーはスーパー佐野直。さっそく、「スーパー」コールが発生。なかなかお客さんのノリがいいぞ。で、試合開始直後は、リングの狭さを気にする両者。それでも、リング内を器用にくるくる回りながら相手との距離を測る。それにしても、このリングの狭さではすぐにロープエスケープになってしまう。普通にリングの中央でフォールされても足が外に出ちゃうのよね。
 で、バロンさんのぐるぐる目くらまし攻撃も、高田は自ら前転して攻撃を避けることに成功。逆に場外乱闘でバロンさんが高田に対してぐるぐる攻撃をしかけるが、巧みに高田が避けてしまったため、鏡に映った自分を見てバロンさんが目を回してしまってしまい、バレリーナのようにくるくる回ってしまっていた。あと、三角倒立とかもしていたな。おそるべし。
 最後は、高田が首固めに来たところをバロンさんが切り返してカウント3、カウントが早いと高田が抗議したり、ロープエスケープだったんじゃないか?という客の突込みにも、スーパー佐野直は「場の空気を読め」と聞く耳を持たなかった(笑)。
睨み合う2人。 グラウンドの攻防の最中にテレビのレポーターが入ってきた。一人でテンション高いぞ。
手四つ。 場外乱闘。
スモールパッケージを切り返してバロンさんの勝ち。ロープだったんじゃないかという突っ込みはなしね。 お尻兄弟をアピールするバロンさん。

 

 

第2試合 ○ジ・アナウメ vs ×ケン片谷

 アナウメは謎のマスクマン。果たして、おそろしゴリラの穴を埋める事ができるのか?観客からもレフェリーからも、「穴を埋めろ」という声援が飛んでいた。

 で、ケン片谷とのアナウメの激しい攻防中に、ビッグなアクシデントが発生。なんと、リング崩壊!というのは大げさだが、ガムテープで固定していたリング(つかマットか)が思いっきり動いてしまったのだ。おかげで片谷が技を仕掛けようとすると、マットごとずっこけてしまい、会場は爆笑に包まれていた。
 最後は、マットも泥かぶり席も崩壊してぐしゃぐしゃになっていたが、最後はアナウメが逆さ押さえ込みの攻防を切り返して勝利。

アナウメ入場。 果たして穴を埋められるのか?
意外なテクニシャン振りを見せるアナウメ。 崩壊したマットを選手自ら復旧作業を行っていた。
最後はアナウメが逆さ押さえ込み。

 

 

 ここで若干のインターバル。今日はいつもよりテレビカメラの数が多い。サムライのほかにTBSとかも入っているので、カメラ3台位入っていたな。なんか本格的なマイクとかも。

 

 

第3試合 バトルローヤル 末吉の優勝(ブラック・バロン、ジ・アナウメ、高田慎一、ケン片谷参加)

 埼玉プロレス、埼玉初進出記念という事で行われたバトルローヤル。この狭いマットに第1試合、第2試合に出場した4選手に加え、PWC国分寺大会でセコンドについていた、末吉選手が参加するとの事。この狭い自社マットに5人も乗りきるんだろうか?

 ちなみに、試合はエニィウェアルールで行われるが、場外カウントもあるという埼玉プロレスルールで行われるとの事。それにしても、末吉はビーチサンダル着用でなかなか好評だった。ビーサンの紐を直したりと。なかなか芸の細かさもよかったかも。
 あと、途中で、何故か高田慎一が「オーダープリーズ」と叫ぶと、末吉が呼応して、2人でビッグバギーバーガー!をアナウメに炸裂させていた。何故、末吉がビッグバギーバーガーを・・・と非常に謎だったが、ひょっとしたら、末吉はタニーグッチにかかわりの深い選手なのか?謎すぎる。
狭いマットに5選手が集結。 バトルローヤルではお馴染みのヘッドロック数珠繋ぎ。
ビッグバギーバーガーからアナウメをフォール。 最後は末吉が優勝。

 

 またしても、ここで若干のインターバル。

 

 

メインイベント

○サバイバル飛田 vs ×駅前自転車置き場に放置された「悲しみ」と「怒り」の叫び ザ・サイクル野郎

 いよいよ、メインイベント開始。時間は21時10分頃かな。いい感じの時間ではあるが、川越は遠いからねぇ。
 最初にサバイバル飛田が入場。続いて、仮面ライダー555のテーマに乗って、怪人が登場。しかし、なかなか入場してこないサイクル野郎。飛田が佐野をつついて、呼びに行かせたが、佐野はすぐに戻ってきた。しばらくして、入り口に近い客席の方からどよめきが。どれどれ・・・。あ、来た。おぉ、これは凄い。何が凄いって、その風貌というか体型と言うかスタイルと言うか。とにかく凄い。まぁに、放置された自転車がそのまま怪人にか進化してしまったという感じかな。でも、放置自転車はたいがいママチャリという気もしなくもないが。どっちかというと、サイクル野郎は、サイクリング自転車という感じである。しかも、全身には駐車禁止の違法駐輪の紙がペタペタと貼られまくられていて、なんとなかうかなりカラフルに見える。っていうか、前後に車輪も付けられているし、かっちょいいぞ。

 さて、ザ・サイクル野郎は、客席を蹴散らしながら入場。観客をパニックに追い込む。そして、そのままなだれ込むように試合開始。放置自転車の怒りは凄まじく、車輪やハンドルや本体のフレームなどを使って、かなりハードコアな攻防が繰り広げられた。いいのか、この会場でここまでやっちゃってという感じで。まぁ、ここの管理人の人はいなかったみたいなので、問題なかったみたいだがあ。でも、テレビでやるんでしょ?まぁ、いっか。最後は、一旦、控え室に戻った飛田。まさか・・・と思ったら、やっぱし、ビッグファイヤー。これで、サイクル野郎の背中が燃えてしまい、そのまま、毒ガスパイルで飛田がフォール勝ち。

入場する飛田。 サイクル野郎も入場だ!
飛田は早くも流血。 サイクル野郎はハンドルで自らを操るのだ。
サイクル野郎が攻める。 場外乱闘。
まぁ、考えてみれば場外も何もないか・・・ 飛田ピンチ。
車輪攻撃。 タックル攻撃。
泥かぶり席を使って野郎の首を絞める。 車輪を落とす飛田。
自転車のフレーム上へのペティグリー。 グラウンドで攻める飛田。
フィッシャーマンズバスターも。 分かりにくいけど、サイクル野郎の背中燃えてます。
フィニッシュは毒ガスパイル。 勝ち名乗り。

 

 今回はかなり面白かった。