2月20日 SPWC大田大会観戦記

 

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 前回、前々回と外してしまった埼玉プロレス。そして,徐々に興行間隔が詰まってきて今や3ヶ月連続の興行に。さすがに優しいインデペファンもそろそろ見限るのではと思っていたが、開場してみれば、そこそこの入りかな?団体発表で80人だったが、確かにそれっくらいかな?前回より若干減ってはいるが、そこそこの入りでしょう。

 売店では例によって、100円グッズコーナーが。パンフは下の方になるほど、マニアックなものが出てくる。でも、大体持ってしまっている自分がちょっと嫌だな。

 今日の対戦カードが書かれたパンフ兼アンケートを配布していた。それに並んでいるのは、謎の選手名。変質者とか人喰い男闘呼とか。ちょっと期待出来るかな〜って感じ。

 という訳で、諸注意などが場内放送される中、19:25頃飛田が挨拶。試合開始。試合結果は東京スポーツを参考にしました。

 

 

第1試合

○エスメラルダ (3分28秒 三角絞め)×市川大輔

 エスメラルダは美白の選手。髪の毛はピンクで口にはタバコの様なものをくわえている。レフェリーの森谷さんが、チェックしたが、結局くわえたままファイト。
 さて、エスメラルダは実は柔道着着用。そして組み合うや否や、大外刈りやSTO等の柔道殺法が炸裂。その体型や風貌から正体は小川説が流れる。しかし、エスメラルダの柔道着。随分汚れてるって、いうか、特に股間が黄色く変色してるぞ。こりゃあ、確かに前衛的だわな。
 さて、途中で投げか何かを変な角度で落ちてしまった市川は左腕が変な角度に曲がってしまっている。怪我したか?かなり痛そう。そんな中、最後は三角締めでギブアップ勝ち。
色白のエスメラルダ 口にくわえてるのはタバコ?
正体は小川だった 最後は三角締め。市川の腕が心配だ。

 

 

第2試合

○変質者 (4分20秒 チョークスリーパー)×佐野直

 先に登場したのは、佐野直。例によって。続いて流れてきたのは,新崎人生のテーマ曲。それに乗って登場したのは、確かに,どこから見ても立派な変質者。スパッツに網タイツを着用。両手ぶらりで顔には不気味な笑みを浮かべながら入場。素晴らしい。

 試合開始後も、笑みを忘れない変質者。ニコニコしながら佐野に近づいていく。後ずさりする佐野。変質者は、佐野と組み合ってグラウンドに持ち込むと佐野の股間をぎゅっと握る。嫌がる佐野。更に、場所を変えて佐野の上になってからは,松葉崩し(?)の体勢を取ったりして、体位をいろいろ変えて佐野を責める(笑)。佐野はかなり効いているというか、精神的にダメージがあるみたいだ。

 最後は変質者のチョークスリーパーで,佐野が堕ちてしまった。失神したのを確認したレフェリーの森谷さんが試合をストップ。勝利をおさめた後も、不気味に笑い、なぞの動きを見せる変質者。素晴らしいな。

ニコニコしながら変質者登場 近づいて来る変質者。佐野も思わず後ずさり
変質者の責めに逃げ出す佐野 これはなんていう体位だっけか?
佐野は落ちてしまったのか? 堕ちたみたいね・・・ 変質者の勝利の舞い?

 

 

 

  さて、ふと思ったのだが、障害者プロレスがあるんだから、変質者プロレスってのがあってもいいよね。あぁ、でも選手がみんな変質者だと、試合がグランドの膠着状態ばっかしになっちゃうな。それに、変質者プロレスとかを認めると、犯罪者プロレスとか,○○者プロレスとかなんでもありになっちゃうな。それはそれで,ちょっち怖いかもね。

 

 ここで休憩。諸注意の中では、憲法第9条による戦争の放棄まで含まれていた。う〜む、奥が深いぞ。この会場は。

 

 

第3試合

○リギラ (8分45秒 空中首四の字)×人喰い男闘呼

 人喰い男闘呼の入場テーマ曲は「ミサイルマン」なんでだろう。その風貌は金髪と帽子の付いたマスクを着用し、両手にはグローブ。そして両手を広げて謎のポーズを取る。リギラはCMLLにも出てたというルチャドール。

 さて、この試合、実は,このカードはリギラがルチャリブレ代表、人喰いがルタリブレ代表という事で、異種格闘技戦らしい。人喰いは確かに、ルタリブレ風のポーズを取り、グローブパンチやキックを繰り出す。しかし、リギラもルチャ風の投げ等を繰り出して反撃。その後、リング(例によって畳だが)の中に椅子を持ち出してからは立体殺法の応酬に。リギラを椅子に座らせて、人喰いがルタリブレ式のドロップキック。しかし、椅子を使った攻撃はリギラの方が得意?ウラカンラナや,え〜っと、まぁいろいろルチャの技を出したりした訳で、館内中興奮って感じ。

 最後は、ミステリオラナの形で人喰いの肩に乗ったリギラがそのまま首四の字でギブアップ勝ち。

なぜかミサイルマンで登場した人喰い男闘呼 お互いにルチャとルタの威信を懸けて闘う。負けは許されないのだ。
畳で巻き投げだ 椅子に座らせたルタリブレ式ドロップキック この体勢から空中首四の字であっさりとルタリブレ敗退

 

 

メインイベント

○サバイバル飛田 (3分58秒 首四の字固め) ×アステカ・ケンドー

 ケンドーは本当に剣道だった。剣道の面を被って胴着を着用。手には竹刀。レフェリーのボディチェックでも、竹刀はOK。素手対竹刀という一見ハンデがあるかの様にも見えるが、まぁいっか。しかし、プロレス対剣道。これぞ、異種格闘技戦だよね。
 開始直後は、睨み合う2人。確かに、剣道には隙が無いから飛田もなかなか飛び込めない。暫らくした後、飛田が突っ込んだが、見事にケンドーの面を食らって、最初のダウン。ダウン中にはケンドーはケンドーの試合開始の構えで待っている。さすが、剣道は礼に始まり礼に終わるだねぇ。

 その後も、胴や小手などをくらってダウンを続ける飛田。しかし、なんとかカウント9で立ち上がりプロレスの意地を見せる。そして、終盤、飛田がケンドーの面を見事に真剣白刃取りで受け止める。そこからは、動揺したのか棒立ちになっていた、ケンドーの立っていた下の畳を持ち上げてケンドーを転がせる事に成功。おぉ、この技は、ひょっとして世間一般でいうところの畳返しではないか!?っていうか、実際に使う人を見た事はないけども。素晴らしい。今年の最優秀技候補だなぁ。早くも。

 その後、倒れたケンドーをフィッシャーマンバスターで投げ捨て、最後は、首四の字。剣道の面をしているので、この技はきついだろう。という訳で、ケンドーがギブアップ。飛田の勝ち。おぉ、プロレスの勝利だ!

これがアステカケンドー お互いにプロレスと剣道の威信を懸けて闘う。負けは許されないのだ。
面を食らって吹っ飛ぶ飛田 ダウン中はケンドーはこの構えで待っている。
真剣白刃取りに成功だ フィッシャーマンズバスター 首四の字で勝利を収めた飛田。左には畳返しに使われた畳が。

 

 

 っつー訳で、試合ご、飛田マイク。こないだのCMLLでもケンドーと試合をやったが余りに前衛的だったので、お客さんがついて来れなかった事などを喋る。次は4月29日に決定との事。お客さんに場所は?と効かれると、「ここに決まってるだろ」と一言。確かに、ここしかないよな(笑)。
飛田がマイク。向こうには人喰い男闘呼の姿が

 

 

 いやぁ、今回は私的には大当たりでしたわ。何が面白かったかって、まぁ、変質者とかルチャとかいろいろ見所多かったからねぇ。第3戦、第4戦と比べても結構選手が何気に豪華だったりしたり。つまらなかったからと言って油断しているとこんなに面白い興行があるからな、だからインデペはやめられませんわ。つー訳で、次は4月か随分先だね。ま、期待しないで待つとしましょう。それでは。